コミュ障アラサーリーマン♂だけど、ツヴァイで2年かけて入籍できました

コミュ力の低いアラサーサラリーマンがツヴァイ、Yahoo!お見合い、婚活パーティを駆使し、約1年半の婚活期間を経て婚約にいたりました。その中で得た気付きをまとめていきます。

約一年前になるサンマさんとのやりとりを思い返していて、じつに懐かしい思いがしました。
それから一年間に二十人あまりの方々とやりとりしてきて、自分自身、変わったなあと思うことがいくつかあります。

■面接の準備に時間がかからなくなった。
 当初はメール一つ打つにも悩ましく、推敲を重ねまくっていたのですが、いまは頭の中にテンプレができあがっており、ほんの数分でお誘いから、お返事のお礼、面接後のフォローまですらすらと送信できます。
 面接当日は一時間以上前に現地に入って入念な準備などしてましたが、最近は面接用のスポットにも詳しくなり、迷うこともなくなりました。

■緊張しなくなった
 相変わらず待ち合わせの瞬間は緊張しますが、お相手と無事で会うことができて、食事する場所に腰掛ける頃にはほどよい緊張感まで抑えられています。コミュ症特有の挙動不審さもだいぶ消えてくれたと思います(笑)

■話題の定石がわかるようになった
 当初は十秒くらいお互いに黙りこんでしまうことがありました。いまでは天気ネタや「土日は何してるんですか?」など汎用的な話題から、「結婚後は仕事を続ける?」「子どもは何人ぐらいほしい?」など婚活特有のネタまで、沈黙をつづけないための数々のネタがすんなりと口に出せるようになりました。
 コミュニケーション能力抜群の人にとっては造作もないことでしょうが、私は女性と二人きりでこれができるようになるまで、三、四ヶ月はかかりました(汗)

以上はメリットですが、デメリットもあります。

■出会いのひとつひとつを大切にしなくなった
 私はさいわい、表面的には高スペなので、会うだけならさほど難しくないことがわかりました。
 それ以来、ひとつひとつの出会いを大切にしなくなりました。同時に複数人にアタックするのはもちろん、少しでもNGな点があると、こちらからお断りしてしまっていました。もっといい人がほかにいるに違いない、と思ってしまうんですね。(最近は少し変わってきてますが)
 サンマさんを含め、もっとご縁を大切にするべきだったなあ、と思うことが多々あります。
 
 同時に、今後ブログで紹介する方々からはバッサバッサ切られるわけですが(笑)、その理由の一つにこれがあると思います。
 一人一人のプロフィールを頭に詰め込み、彼女が好みそうな話題をたくさん用意して、店選びにも工夫を見せて、サプライズも用意して・・と、もっとがんばっていれば、簡単に切られることもなかったんじゃないかなあ、と。

いろいろ思うところはありますが、婚活は早く終わるにこしたことはありません。
一つだけアドバイスできるとしたら、もしあなたが婚活をはじめて、1人目にいい人と出会えたなら、行けるところまで行ってほしいです。
「1人目でこれなら、探せばもっといい人がいるんじゃないか!」などと思ったら、あなたはもう泥沼に片脚を突っ込んでます。

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「す、すみません。ここ、喫煙席みたいですね。席、変えましょうか」

「い、いえ。大丈夫ですよ」

そういって、サンマさんは、にかっと笑ってくれました。

そのとき、「んん!?」と私は思わず目を見開いてしまいました。

サンマさんは出っ歯がひどいのです。しかも片方の歯は斜めを向いて反り返っているかのようでした。
「え、さっきそこで車にでも轢かれたの? あるいは電信柱に歯を打ち付けたの?」
といいたくなるほどに、清々しいほどの歯並びでした。

その瞬間、私の中の緊張感が清々しいほどに消えていったのです。

ああ、ないなあ・・・。

と、思った瞬間、不思議なほどに冷静になっている自分がいました。

その後は、自分でも驚くほど冷静に話題を続けてました。
仕事、家族、趣味、 結婚観や恋愛観、なぜ婚活を始めたのか、といった踏み込んだ話までしました。いつの間にか、両脇のカップルも気にはならなくなっていました。
ぎこちないながらもお世辞を交え、下手な突っ込みは自重し、さりげない自己アピールを添える・・。
 
途中で、ガシャンという音がし、、サンマさんはカップのコーヒーをこぼしましたが、そんなアクシデントにも冷静に対処できる自分がいました。

おお、これはなかなかいい感じではないか。やればできるじゃないか、自分・・・。

そう考えながら、時計を見ると、話し始めてからちょうど一時間ほど経っていました。

いわゆるモテマニュアルによると、最初の出会いは緊張するので一時間ほどで切り上げるのがいいそうです。
私も迷わずそうしました。駅まで彼女をお見送りし、「またメールしますね!」といって手を振りましたが・・

その後、お礼のメールが来たにもかかわらず、私がメールを返すことはありませんでした。

冷たいと思われるかもしれませんが、当時の私は、ルックスが最低限ないと恋愛対象とも結婚対象とも見られなかったのです。

(おれも歯医者に行ってホワイトニングしようかなあ・・その前に矯正かなあ・・)

などと自惚れたことを考えながら、自宅についた私は、いそいそと次の面接相手を探しにPCを開いたのです。

二人目にもっといい人が現れたらいいなあ、と願いながら。

そして、その願いは実現したのでした・・。

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カフェに着いたわたしとサンマさん。

そのお店はバイキング形式&先払いのカフェでした。

「女の子と食事するときは、とりあえず奢るべし!」 というアドバイスを姉から受けていたわたしは、いそいそと先頭に立ち、新調したばかりの財布を取り出して、胸を張りつつ、

「お、おごりますよ(小声)」

といったもの、「い、いえ。いいですよ、そんな・・」とサンマさんは口を覆いながらぎくしゃくとした笑顔でいったのでした。

軽く一蹴され、そこで押し込む勇気は私にはなく、私は会計をすませると、いそいそと盆を持って、 奥の席に向かいます。

なるべくレジから離れていて、かつ両隣が空いている席がいいだろう、と思いながら進みました。背後にサンマさんの視線が刺さります。けっきょく目当ての席は見つからず、Uターンするのも気が引けて、奥から二番目の席に腰を下ろしました。

両隣はいずれも若いカップルです。我々はどんなふうに見られているのかなあ、と思うと緊張で手が汗ばみます。

(ん・・なんかタバコ臭い・・ぞ)

そこは喫煙席。両隣のカップルはスパスパタバコを吹かしていたのです。

(しまった! いつの間にか喫煙席まで流れ込んでいた・・・)

私はタバコを吸いませんし、お相手の希望条件にタバコNGとしているのだから、当然サンマさんも吸いません。

「す、すみません。ここ、喫煙席みたいですね。席、変えましょうか」

「い、いえ。大丈夫ですよ」

そういって、サンマさんは、にかっと笑ってくれたのでした。

が、その瞬間、私は気づいてはいけないことに気づいてしまったのでした。

思えば、その瞬間、この面接は終わっていたも同然なのです・・・。

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